武蔵野市のリフォーム・リノベーション専門会社

株式会社リホームベースの山口豊です。

 

今回は、大田区のマンションリノベーションの施工事例です。

こちらのマンションはワンルームの仕様で、賃貸物件として再生させる

リノベーション工事でした。

賃貸管理会社様の指摘事項として、近年の賃貸物件に求められるものとして、

①バス・トイレの分離(現在は3点式ユニット)

②室内洗濯機スペースの確保(現在はベランダ置き型)

がありました。

 

まずは、3点式ユニットです。

 

今回の物件では、バス・トイレを分離するにあたり排水の問題がありました。

床仕上げが直にコンクリートスラブにされており、床下空間を利用した給排水の

配管設置が出来ませんでした。

全体的に床を上げて置床式にして、水回りをレイアウトし直す方法も考えられますが、

賃貸物件の費用対効果も考えて、今回はこの部分では3点式ユニットの入れ替えを選択しました。

 

昔から変わらない3点式ユニット。

シンプルな仕上がりです。

あわせてミニキッチンも交換しています。

 

次に②の洗濯機スペースです。

 

これは良くある事例で、まず考えるのは「給排水が近くにある場所」です。

給排水の取り出し位置が近くにあればあるほど、附帯の工事が小規模で済み、

コストを抑えられます。

(位置を離せば離すほど、配管するスペース・配管経路に絡む造作工事や作業の為の開口工事、

それらの復旧工事と、工事種目が増えて工事費用が掛かります)

今回はキッチンの脇のスペースに設置しています。

キッチンの交換工事があるので、キッチンを撤去した際に配管の切り回し工事が出来ます。

排水には勾配が必要なので、キッチンの排水に合流させる為に洗濯機スペースの床はすこし高くなります。

洗濯水栓も、近年の洗濯機の斜め化・縦型化に対応出来るように、従来より高めに配置してあります。

  

室内は白を基調に仕上げました。

収納も押入れの作りを改め、クローゼット仕様に変更しています。

  

玄関部分も、当初は既存利用を予定していた玄関収納と分電盤も、

新しく交換しました。

やはり周辺が綺麗になると、既存で残る部分が気になります。

賃貸物件は、費用との兼ね合いで、どこまで手を加えるかが毎回悩ましい所です。

 

賃貸物件は、新築物件が好まれる傾向は従来から当然ですがあります。

実際、新築物件に絞り込んで物件探しをする入居者様も少なくないと思います。

 

年数が経過し、老朽化が進んだ物件には修繕工事・リニューアル工事が必要ですが、

たくさんの費用を掛けても、築年数の影響で家賃を上げる事はほぼ出来ません。

 

修繕工事・リニューアル工事は、工事のコンセプトの明確化と、既存の状況に対する適切な対処で

掛かるコストと、仕上がりが変わってきます。

ただ、いくら費用をおさえても、入居者が入居後早々に問題が発生したり、また工事が必要になっては

意味がありません。

適切な方法と費用(コスト)を相談できる施工者を選ぶのが、

オーナー様にとって重要だと考えます。

 

ご覧頂き有難うございました。